天正四年(1576)現大月町1129の鹿島神社より勧請。
大正三年(1914)大改築。昭和二十九年1954本殿修理。
「威怒」の語源は不明。門前に「戌亥神社」との掲示があったという情報もあり、もともとは「いぬいじんじゃ」だったのかもしれない。
しかし勧請元となった鹿島神社はほぼ真北(約1km)にあり、戌亥の方角(北西)とは合わず、方向的な由来を示すものではなさそうである。
門前にある子育て地蔵尊は、江戸時代、同社の傍らにある地蔵が不吉に倒れていたため元に戻し村を挙げてお祭りした時、流行病の子供が願を掛けていた母親の目を盗み、供物の団子を食べてしまったところ、病が全快したことから広く崇敬を集めるようになったという。
この出来事があった8月23日の夜を「団子を食べる晩」の意で「だんごろばん」と呼ぶようになり、毎年お祭りするようになった。

4月第一日曜日　例祭
8月23日　だんごろばん