長光寺のお参りの記録(1回目)
大阪府天満橋駅

八軒屋浜 船着場は、幕末伏見との舟の往来で栄えた。だからか、志士の痕跡がいたるところにある。今日は月性という長州の僧にゆかりの長光寺にいる。海防意識の高まりから 尊王攘夷論を支持し、安政3年には志士として活動し始めている。それ以上に有名なのは、あの「男児立志出郷関」でおなじみの漢詩『将東遊題壁』を書いた詩人としての顔である。その名声を持って各地で講演し、外国船の脅威を説いたが、京都で若くして亡くなっている。西郷隆盛と錦江湾に身を投げた月照と同じ読みだが別人である。なお、碑石にある龍護とは彼の叔父で、京阪に遊学した際の宿となった。余談ながら、寺は坂本龍馬や吉田松陰らも宿として利用していたりする。
ちなみに、龍馬の常宿だった堺屋や、新撰組の屯所だった京屋も寺のすぐそばにあった。