9月10日まで七夕限定御朱印を授与しております。
※旧暦七夕8月22日までの予定でしたが、ご要望を多数いただき延長いたしました※
現在、当地の平安時代の七夕和歌を添えた御朱印を2種類授与しております。
当宮の地を含む現在の枚方市、交野市のあたり一帯は古くより「交野が原」と呼ばれています。交野が原は元々広大な原野で大きな川が流れていた事もあり、多くの野鳥が生息していました。そのため、平安貴族たちの狩猟地として栄えていました。
当地一帯は平安時代以前より羽衣伝承・七夕伝承が伝わり、銀河にたとえられた天の川が流れています。当地、交野が原には平安時代に詠まれた七夕ゆかりの和歌がいくつか伝わっています。七夕御朱印では平安貴族であった紀有常が当地、交野ケ原で詠まれた七夕ゆかりの和歌に込められた物語を描いております。
2種類の御朱印を受けられますと当地に流れる天の川が繋がります。
ぜひお受けください。
『伊勢物語』八十二段
平安時代前期、惟喬親王は京の都から交野が原へよく出かけられました。いつも馬屋の長官である在原業平が親王のお近くに仕えていました。親王がお出かけされた日の夕方、酒を飲む良いところはないかと探すうち天の川につきました。親王は「交野で狩りをするうち天の川についた」と題して和歌を詠もうとおっしゃいました。
右馬頭(在原業平)が詠んで差し上げました。
「狩り暮らし 棚機(たなばた)つめに 宿からむ 天の川原に われは来にけり」
(和歌の意味:狩りをして一日も暮れたので七夕姫に宿を借りましょう。)
七夕で有名な天の川原に来たのですから。
すると、お供の一人である紀有常がそれに返しました。
「ひととせに ひとたび来ます 君まてば 宿かす人も あらじとぞ思ふ」
(和歌の意味: その人は一年に一度いらっしゃるお方をお待ちですから、
宿を貸されることもあるまいと思いますよ。)
七夕和歌御朱印(在原業平):初穂料1000円
七夕和歌御朱印(紀有常):初穂料1000円
2種類受けられますと当地(交野市・枚方市)に流れる天の川が繋がります。