高徳寺のお参りの記録(1回目)
新潟県入広瀬駅

『当寺は建長年間(約七三〇年前)源義経公の御台静御前の冥福を祈念し、中国の名僧蘭溪道隆和尚此の地に松寿庵耕徳寺を建立した。

　後大永二年(1622)栃尾市北荷頃曹源寺開山公器憲章大和尚が晩年終息の寺として永福山高徳寺と改めて開山した。寛延二年(1749)、明和六年(1769)、昭和六年と、たびたび火災にあい、その都度復旧したが昭和十三年八月八日落雷により堂宇は瞬時にして焼失した。時あたかも戦乱の最中、假堂を建て爾来四十有余年敗戦の混乱に加え農地解放で寺禄を失い、復旧することができず暫く経過した。

　しかし、仏天の加護により檀信徒発願し、十方信心の寄進を仰ぎ、本尊阿弥陀如来の願力をこいねがい、昭和五十七年七月末本堂再建落慶した。』