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楽しみ方佐渡護国神社のお参りの記録一覧

新潟市内で大学野球の対米国戦を観戦。翌日フェリーで移動。新潟県佐渡市千種に鎮座する佐渡護国神社に参拝するために。
佐渡島の中央部に位置し、アクセスは比較的わかりやすい。両津港からはタクシーでおよそ20分ほど、新潟交通佐渡バスを利用するなら「金井学校前」バス停で下車し、所要時間はおよそ20分。停留所からは徒歩5分ほどで、ほぼ幹線道路沿いといって差し支えない場所にある。海からも市街地からも適度な距離にあり、参拝者にとって訪れやすい立地といえるだろう。
今回の参拝は宿泊施設から徒歩1時間ほどの距離であったため、散歩を兼ねて足を運んでみることにした。佐渡島は起伏の多い土地柄ではあるが、この辺りは比較的平坦で歩きやすく、道すがらの牧歌的な風景を楽しみながら目的地へと向かうことができた。神社は市街の生活圏に溶け込みながらも、鳥居をくぐるとなお一層厳かな空気が漂う。まるで外界の喧騒を切り離すかのような、静謐な空間が広がっている。
境内に設置された社号詞によれば、創建を「護国神社」と名乗り始めた日付とするならば昭和二十四年十一月七日。戦後間もない時期にあたり、佐渡島ゆかりの戦没者を祀るためにこの護国神社が設けられ四千百余の英霊が祀られている。島という閉ざされた空間で生活を営んできた人々にとって、この地で慰霊が行われることには特別な意味があるに違いない。
社殿へと至る境内配置も印象深い。立派な廻廊を通って拝殿へと誘われる造り。これには面食らった。社殿への動線が廻廊のはずがないという先入観からなかなか抜けきれずにいたからだ。今までにこのような形式を持つ神社には出会った記憶がない。しかし選択肢は一つのみ。唯一の動線である廻廊を歩むごとに気持ちが自然と整えられ、参拝へと導かれていくようであった。こうした建築的な特徴が、護国神社としての重みを際立たせているのだろう。
新潟県は全国でも神社の数が最も多い都道府県として知られている。集落ごとに鎮守の社があり、稲荷社や八幡社など多様な信仰が息づいている。その中で、佐渡護国神社のように廻廊を備えた社殿形式が新潟県内に広く見られるものなのか、それともここ護国神社特有のものなのかは、今後調べてみたい課題である。いずれにせよ、地域の歴史と祈りが凝縮された空間に立つことで、佐渡の地が持つ精神的な深みを感じ取ることができた。


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