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おしさかにますいくねじんじゃ

忍坂坐生根神社の御由緒・歴史
奈良県 大和朝倉駅

ご祭神少彦名命
天津彦根命
ご神体宮山(磐座)
創建時代不詳
ご由緒

当社は天平二年(730年)の『大倭国正税帳』に、また延長五年(927年)の『延喜式』神名帳にも名前が見える古社で、本殿を持たず宮山を御神体とし拝殿の北側に神が鎮座す「石神」と称する自然石十数個を並べた磐座があります。
この忍阪の地は隅田八幡宮所蔵の国宝人物画像鏡に刻まれた「意栄沙加宮」の地ともされ、第二十六代継体天皇が磐余玉穂宮に即位される以前におられた処とされています。また忍阪大中姫命や衣通姫が居られたとも伝わり、『大和志料』では額田部氏の祖天津彦根命を祀るとも記され、平安時代の医書『大同類聚方』に当社相伝の「以久禰薬」(額田部連の上奏)のあることを伝えています。その薬の製法は昭和の初期まで伝わり、また額田部氏が居住したとするこの地で額田王と鏡女王姉妹との繋がりや息長足日広額天皇(第34代舒明天皇)の陵墓があることから息長氏の大和での拠点の一つであったとされています。

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