桑台院のお参りの記録(1回目)
長野県屋代高校前駅

信濃三十三観音霊場第七番札所桑台院さんに参拝してきました。
境内に何十もの古い仏像群が四列に整然と並んでいます。中央最後部には四個の祠があり、見ざる言わざる聞かざるの🐒が彫刻されています。観音堂から見下ろすと圧巻でした。
養蚕家から虫歌の観音様と呼ばれていたとのこと。以下記述。

松代の民話　虫歌の観音さま
ー 養蚕守護の観音堂ー
松代の町はずれ平米村で、養蚕の仕事にしていた一人の若者がおりました。ある日のこと、別所や布引の観音様へお参りをしたあと地蔵峠へさしかかったところ、眼下の平林村の方から悲鳴にも似たうめき声が聞こえてきました。庭先に干してある繭の中のさなぎの苦しみの声でした。
若者は、自分たちの生計を潤してくれる蚕のさなぎの霊を慰めてやらねばと、近くの山腹に観音様を安置しました。のちに虫歌観音と呼ばれ、養蚕家の人たちがこぞってお参りに訪れ、養蚕守護の観音堂として栄えました。