浄恩寺のお参りの記録(1回目)
三重県霞ケ浦駅

所用で近くに行ったので寄らせていただきました。
本願寺第8代蓮如上人が北勢地方を巡錫の途次、垂坂観音寺の塔頭である大膳寺に寄宿されました。その際、時の大膳寺の住職であった圓爾は教化を受け、蓮如上人に帰依しました。圓爾は続く延徳年間（1489～1491）に天台宗から浄土真宗に転宗し、大膳寺を出て草庵を結び、これが浄恩寺の始まりとされています。
境内に八角形の太子堂があります。鈴鹿の深伊沢伊船の菅原神社に建立され、廃仏毀釈により取り壊されたものを譲り受け再建しました。
このお堂に収められている聖徳太子像は、甲冑を身に着け弓箭を持った姿で、用明天皇2年（587）に崇仏派の蘇我馬子と廃仏派の物部守屋が戦った丁未の乱に参戦した聖徳太子のいで立ちを表しているとされています。