いおうじ
医王寺のお参りの記録一覧
京都府北部・中西部寺巡りの2寺目は、先の安国寺から北東2km位の所に在る安養山 医王寺です。安国寺の末寺というか境外仏堂。
臨済宗東福寺派で、本尊は阿弥陀如来。
この阿弥陀如来坐像は重文です。
こちらのお堂は地区の方々で護られており(僅か15戸の集落との事でした。)、安国寺が兼務なさっているため、安国寺に拝観予約する際に併せて医王寺の地区長さんに取り次いで頂こうと思っていたら、わざわざ地区長さんに連絡して了承を取って頂きました。
伝えによれば、寛正年間(1460~65年)に安国寺9世の妙澤和尚の創建。寺名に医王があるため薬師如来が本尊であったが盗難に遭い、他から遷された阿弥陀如来が本尊となっているとの事です。昭和の初め頃までは庫裏もあったそうですが、現在は無住で本堂のみです。
安国寺の方に「医王寺へ行けますか?」と聞かれて「ナビがあるから行けると思います。」と答えましたが「結構わかり辛いので近くまで案内します。」と仰有って頂き、お言葉に甘えさせて頂きました。寺に近付いても案内看板は無いし、駐車場も無いし、民家の横の敷地内?を歩いて奥へ行かないと寺に着きません。1人で行っていたら間違いなく右往左往して、怪しい人物と間違えられていたかもしれません。
お忙しい中、ご案内頂き有難うございました。
お堂の前に着くと既に扉は開けられていて、区長さんと安国寺総代さんがいらっしゃいました。どうもお堂には電気が来ていない様で、木々の中のためお堂に射し込む光も弱く、暗くて本尊がハッキリ見えません。(玉眼の眼だけが見える。)畳敷きなので腰掛けて少し話をしていたら段々と目が馴れてきて、彫りとか見えるようになりました。ペンライト等を持参すれば良かったです。
阿弥陀如来坐像は高さ約71cm、玉眼、胎内墨書銘から鎌倉時代後期の1323年に京都三条仏所の尭円の作。近年の修理により光背と蓮台が金ピカなのはどうかと思いますが(恐らく後補)、衣の上に袈裟が掛けられているのは珍しい。最初はわからなかったのですが、衣、袈裟には細かく柄が彫られていました。
(余談ですが、安国寺総代さんも初めてお目に掛かったと仰有っていました。)
志納金を賽銭箱に入れて失礼する事にしました。
お忙しい中、ご対応頂いた区長様、安国寺総代様、安国寺様、誠に有難うございました。
林の中にポツンとお堂
本堂
阿弥陀如来坐像
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