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さるたひこじんじゃ

猿田彦神社の御由緒・歴史
京都府 嵐電天神川駅

ご祭神《主》猿田彦大神
ご由緒

当社は山ノ内庚申と言い、京洛三庚申の一社に数えられ、洛西の旧社として著名なお社である。
古図によれば三条通り側に鳥居があり参拝したと言われる。
猿田彦大神は道ひらきの神、人生の道案内の神と崇められ、開運除災、徐病招福の御神徳を以って世に知られている。
見ざる、言わざる、聞かざるの三神猿は、世の諸悪を排除して開運招福をもたらす崇高な御神教を示すものである。
庚申祭りは、平安時代より十干十二支の庚申の日に祀り、江戸時代に至って庚申待、庚申講と言い村人が集まり猿田彦大神、清面金剛のお軸を掛け、七種の供物を捧げ夜を明かして萬福招来を祈願したのである。
現在も六十日に一回の庚申日にお祭りをしている。新年初めの庚申日には、近郷近在より除災招福を祈り参拝する信者はあとをたたない。
御社殿はもと安井村松本領にあって境内には山伏修験者の行者があり愛宕詣りをする人々は滝に打たれ身を清め参詣したものである。
明治十八年現在の地に移築されたが、行者の名残をとどめる大小無数の石が境内北側に存在し、火伏の神、秋葉明神、南側には不動明王、観世音菩薩地蔵尊を祀る。
昭和五十五年は六十年毎に迎える庚申の年に当り、御神殿修覆中礎石に使用されていた道導に刻まれた「あたごへ二里半」の文字に往時を偲ぶことが出来る。

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