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補陀洛寺ではいただけません
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ふだらくじ

補陀洛寺のお参りの記録(1回目)
京都府市原駅

投稿日:2022年09月14日(水)
地下鉄「国際会館駅」よりバス「小町寺前」バス停すぐ。
天台宗寺院。ご本尊は阿弥陀三尊です。

謡曲「通小町」にも出てくる「小野小町終焉の地。「小町寺」の通称で知られています。

小野小町は、平安時代前期を代表する女流歌人。諸説ありますが、小野篁の孫娘などと伝えられており、絶世の美女であったことから日本全国に小町塚などの伝説があるそうです。お寺の話では、小町の会なる親睦活動もあったそうです。

その小町は、晩年年老いて衰えた身をここ市原野へ昔父が住んでいた懐かしさから廃寺となった草庵に住んでいました。
その後、朽木の様に倒れ、病で亡くなったと云われ、風雨に晒され、髑髏には一本のススキが風にさらされたと云われています。

開山は、平安時代中期に清原深養父が建立し、天台の僧侶である延僧が開山とされています。

鞍馬への入口ですが、ここを訪れる観光客は少なく。とても静かな寺院です。

境内は自由にお参りできますが、本堂の拝観は事前に予約が必要です。
補陀洛寺の建物その他
補陀洛寺の歴史
補陀洛寺(京都府)
補陀洛寺の建物その他
地名出てくる「市原野」は、小野氏の領地だったところ。
鞍馬街道沿いの小さな寺院。かつて、大原御幸で後白河法皇など歴代の天皇もここを訪れたと言います。
「鞍馬への観光客は多いが、この辺りを訪れるのは少ない」とは、お寺の方の話。
それでも謡曲師など、歌舞伎や謡曲の演者関係者は訪れることも多いとのこと。
補陀洛寺(京都府)
13本の幹からなる「13本檜」
補陀洛寺の塔
小野皇太后の供養塔
補陀洛寺(京都府)
小町の姿見の井。(小町化粧井戸)です。
ある日、小町は井戸の水に映る自分の姿に愕然として、嘆き悲しんだとされる井戸。
水は枯れています。
補陀洛寺(京都府)
穴目ススキの碑。
右手の句碑は、小倉百人一首の第9番の句。
「花の色はうつりにけりないたづらに我身世にふるながめせしまに」
補陀洛寺(京都府)
補陀洛寺(京都府)
小野小町の供養塔です。
補陀洛寺(京都府)
補陀洛寺(京都府)
補陀洛寺(京都府)
鞍馬寺関連の供養塔。

京から北へ鞍馬への道すがらにあたります。
補陀洛寺の建物その他
補陀洛寺(京都府)
本堂です。1999年に再建されました。
補陀洛寺(京都府)
ご本尊の阿弥陀三尊。
左から勢至菩薩、中央が阿弥陀如来、右手が観世音菩薩になっています。
補陀洛寺(京都府)
小町の老衰像。鎌倉時代の作。
絶世の美女のイメージからは想像するのは無理。
その背後にある無情の世。
実際に拝見して絶句してしまいました。
補陀洛寺(京都府)
謡曲の「通小町」にも「市原野」は出てきており、小町の晩年が語られています。
謡曲本を読ませていただきました。

昨年の1月に大阪で謡曲が公演され、実際に観賞させていただきました。
その写真が残っており、その時の話で盛り上がりました。
「一期一会」とはこういうものなのか?
補陀洛寺の御朱印
いただいた御朱印です。

すてき

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