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きふねじんじゃおくみや

貴船神社奥宮の御由緒・歴史
京都府 鞍馬駅

ご祭神《主》高龗神
創建時代伝・反正天皇時代
創始者伝・玉依姫命
ご由緒

当社は、貴船神社が当初創建されたところで、当社の祭神も本宮と同様、水や雨を司る神「高龗神」である。
社伝によれば、「反正天皇の時代(5世紀初頭)に、玉依姫命(神武天皇の母)が黄船に乗って浪速(大阪)から淀川、鴨川、貴船川をさかのぼって当社に上陸し、そこに祠を営んで水神を祀ったのが東宮の起こりである」とのことで、地名及び社名の起源をこの「黄船」にもとめる説もある。
境内の本宮横には、その伝説にまつわる「船形石」があり、これを積み囲んだ小石を持ち帰ると航海安全に御利益があるとされた。
また、本殿下には巨大な龍穴があり、文九年間(1861〜1863)の本殿修理の際、大工があやまってノミをこの中に落としたところ、一天にわかにかき曇り、突風が起こり、ノミを空中へ吹き上げたという。この他、宇治の橋姫伝説や和泉式部の恋願成就など、当社にまつわる逸話は多い。
なお、当社境内周辺には、昭和六十年(1985)6月に京都市指定天然記念物に指定されたカツラをはじめ、高木が多く見られ、自然遺産の宝庫でもある。

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