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たなかじんじゃ

田中神社の御由緒・歴史
京都府 鳥羽街道駅

ご祭神田中大神
ご神体不詳
創建時代不詳
創始者不詳
ご由緒

(境内駒札より)

この神社は、伏見稲荷大社の境外摂社で、社殿には正保二年(一六四五年)の棟札が残されている。昭和七年に大修理がなされ多くの部材が取り替えられたが、蟇股(かえるまた)や虹梁(こうりょう)等は、彫刻絵様等から見て正保造営時まで遡ることが出来るものと考えられる。境内には正保造営時奉納の石燈籠や天保十三年(一七〇〇年)寄進の手水鉢がある。 
創建は不明だが、古今著聞集や十訓抄にはすでに田中の社の記述があり、次の様な話が伝わっている処から和泉式部の在世の一條天皇(在位九八六〜一〇一一)御代には建立されていた。

平安期の歌人和泉式部が稲荷詣の途次、田中の社近くで時雨に会い難渋している時、田を刈る童から襖(雨具)を借り、無事にお参りできたので、童に襖を返した。すると翌日、童から式部に和歌が贈られてきた。

 時雨する 稲荷の山の もみじ葉は
 あおかりしより おもいそめてき

平安の昔より社名の如く五穀豊穣の神様として、今日まで永く信仰されてきた神社である。

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