来迎堂（らいこうどう）と号する浄土宗の寺である。 本尊の阿弥陀如来像は、善光寺(長野県)の創建者である本田善光の子、義助によって善光寺の阿弥陀如来像の分身像として造られたものと伝えられている。 当初、この仏像は、南都(奈良県)にあったが、一条天皇が請来し開創。天仁２年(１１０９)に鳥羽天皇が永観を供養導師として招き堀川松原の地に七堂伽藍を整備した。以後、来迎堂新善光寺と呼ばれ、多くの帰依者を集めた。 しかし、応仁の乱後、兵火に遭い、寺地も転々とする。天文元年（1532）、瓜連常福寺で修学した顕月によって復興。天正十九年(１５９１)、豊臣秀吉の命により現在の地に移された。 江戸時代には、幕府より御朱印の寺領を受け、天下泰平、国民安全の御祈祷所として栄えたが、天明・元治の大火で類焼してしまった。 　現在の堂宇は、その後に再建されたものである。

603年（推古天皇11年）頃