円妙院

寳塔寺中興八祖円頓院日銀聖人が建立した塔頭六坊の一つで慶長2年（1597）に弟子日純を開祖とし、清雲坊と称した。本堂・書院・庫裏はその年に建立されたが、四世の時に下村正啓居士（大丸百貨店業祖）が多額の浄財を寄進して寺院を大改修した。そこで正徳5年（1715）日周を中興の祖とし、上人の院号・圓妙院を寺号となし下村家を大檀越とした。巳来下村家との緊密な関係は下村家六代目正立居士の十三回忌にその妻知信尼が寄進した本紫金白綾五七條の袈裟その他永年に渡り菩提寺の護持丹精に大いなる力を発揮し今日に至る。
当院所蔵の美術工芸品は全て下村家寄進のもの。平成13年現董が檀徒の協力のもと再度の改修をなし寺観を一新した。
令和5年京都を彩る建物や庭園選定。

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1597年（慶長2年）

日純上人