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しょうねんじ|浄土宗安養山

勝念寺(かましきさん)の御由緒・歴史
公式京都府 近鉄丹波橋駅

ご本尊阿弥陀如来
創建時代1587(天正十五年)
開山・開基聖誉貞安上人
ご由緒

浄土宗知恩院末の当寺は織田信長公が深く帰依した聖誉貞安上人により天正十五年(一五八七)に開創された。
本能寺の変で信長は本能寺で、嫡男信忠は御池御所で自刃した。
正親町天皇の勅命により貞安上人は信長・信忠父子の菩提を弔うため信忠自刃の地である御池御所を賜り大雲院を開創し、同時に時の天下人豊臣秀吉公の城下町である伏見丹波橋に一寺を開創して安養山勝念寺と号した。

貞安上人が織田信長公より安土で賜った仏像が伝わる。
釜敷地蔵尊は地獄で釜茹の責めに苦しむ亡者に代わり自ら釜の中で苦を受ける身代地蔵尊である。「かましきさん」として江戸時代より信仰を集めている。

閻魔法王自作像は平清盛の頃、閻魔が慈心坊尊恵に自刻して授けた慈悲相の小像で、詳細な縁起が付属する。

また多羅観音(緑度母)は観音の涙より生まれ、女性の身のままで成仏すると誓った女性尊である。チベット仏教の仏像としては日本で最古に属する仏像と思われる。

天明伏見義民の一人柴屋伊兵衛は直訴に際し死を覚悟して永代回向料として藪地を当寺に寄進し、両親と先祖の墓を残した。

当寺は小規模ながらも信長ゆかりの仏や伏見の逸話を今に伝える貴重な寺である。

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