八雲神社のお参りの記録(1回目)
神奈川県三浦海岸駅

神奈川県横須賀市長井に鎮座する八雲神社。最寄りのバス停は京急バス「長井」停留所で、そこから徒歩およそ5分。鉄道からのアクセスは京急久里浜線の終点・三崎口駅が便利で、そこからバスに揺られて約10分ほどで到着します。

近隣には家族連れに人気の大型娯楽施設「ソレイユの丘」がありますが、この八雲神社も同じく丘の上に位置しています。人々がアトラクションやバーベキューに興じるそのすぐそばで、古くからの社がひっそりと鎮まっているという対比が面白いところです。

神奈川県神社庁の記録によれば、御祭神は素戔嗚命。境内へは両脇を林に囲まれた石段を登ってゆきます。その先に鳥居が立ち、さらに奥へと進むと社殿が現れます。社殿は木造建築で、屋根は銅板葺きの入母屋造。格式を感じさせつつも、派手すぎず落ち着いた雰囲気です。

境内の印象を一言で表すなら「自然のまま」。木々が周囲を囲んではいるものの、上空まで閉ざしてしまうほど密生してはいません。見上げれば空が広がり、木漏れ日が社殿や参道に柔らかく差し込む様子は、むしろ人の手が余計な飾りを加えることを控えているからこその美しさだと感じました。いわば「ありのままが一番の装飾」という姿勢でしょう。

「ソレイユの丘」を訪れたついでに、この地域の神社・仏閣の様子を自分の目で確かるのは絶好の機会だと思います。近くにお越しの際は八雲神社へお立ち寄りください。もっとも正直に言えば、実際にはソレイユの丘そのものには一度も行ったことがありません。娯楽施設よりも神社に足が向いてしまうあたり、自分の趣味嗜好がよく分かる瞬間でもありました。