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楽しみ方吾妻社のお参りの記録一覧

神奈川県横須賀市長浦に鎮座する吾妻神社。最寄り駅は京急本線の安針塚駅で、そこから徒歩およそ10分ほどの距離にあります。境内に設置された案内板によれば、御祭神は日本武尊と橘媛命。創建年代については明らかではありませんが、かつては吾妻山の山頂に社殿が置かれ、中世には「吾妻権現」と称されて人々の信仰を集めていたことが記されています。現在、吾妻山の山頂は米軍施設の敷地内に含まれているため、残念ながら立ち入ることはできません。歴史的には海を見下ろす要衝に鎮座していたと考えられ、古くから地域の人々の目印、あるいは心の拠り所であったのでしょう。
国道16号線から社殿へ向かう道筋は、整備こそ簡素ながら、山道というよりもハイキングコースを思わせるような坂道になっています。ゆるやかに登り続けるうちに、やがて木立の合間から社殿が見えてきます。参道の両脇は鬱蒼とした木々に囲まれており、光を大きく遮るため、昼間でもしんとした薄暗さが漂っています。その静寂の中を歩くと、次第に俗世から切り離されていくような感覚が訪れ、まるで森の奥深くへと迷い込んでしまったかのような心持ちに包まれます。
境内に足を踏み入れると、小ぶりながらも堂々とした社殿が正面に構えています。そこだけは視界が開け、まるで社殿そのものがこの聖域を形づくり、守り立てているかのような雰囲気です。建物の周囲は荒れ果てているわけではなく、草木が自然に調和するように生い茂りながらも、ところどころに紙垂が張られ、手入れが行き届いていることが分かります。地域の人々が細やかに守り続けてきた姿勢が伝わり、ひっそりとした境内に確かな温かみを感じます。人の気配が少ない分、静寂が一層際立ち、参拝者に心の落ち着きを与えてくれる神社といえるでしょう。

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