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くりはまてんじんじゃ

久里浜天神社のお参りの記録(3回目)
神奈川県京急久里浜駅

投稿日:2025年08月07日(木) 23時37分05秒
参拝:2014年2月吉日
童謡『雪(雪やこんこ)』の中では、犬と猫が雪に対して見せる反応の違いが象徴的に描かれている。犬は喜び庭を駆け回り、猫はこたつで丸くなる――この対比から言えば、普段の自分はどちらかといえば猫派だ。寒さには弱く、外出よりも室内のぬくもりを好むタイプだと自認している。

ところが、この日ばかりは少し違っていた。窓の外に広がる雪景色を目にしているうちに、いつしか犬派に心が傾いていた。というより、正確には、降りしきる雪の非日常感に心が動かされたのだ。雪の中を歩く機会など、そうあるものではない。その物珍しさが先に立ち、居ても立ってもいられず、思わず外に出てしまったというのが正直なところである。

雪は止む気配もなく、空からは絶え間なく白い結晶が舞い続けていた。ほんの数分前に誰かが雪かきをしていたとしても、その努力をあざ笑うかのように、たちまち道は元通りに白く覆われてしまう。そんな中、足を踏み出すたびに、雪を蹴り上げるような感覚を覚えながら進んで行った。

向かった先は、久里浜天神社。雪の中、静けさをたたえながらその姿を現す境内は、やはり予想どおり一面の銀世界となっていた。社殿の屋根にも、参道の石畳にも、境内の植え込みにも、等しく雪が積もっており、そこだけ時間が止まったような、幻想的な雰囲気が漂っていた。

そんな中で、ふと目に留まったのが、先に参拝を済ませた誰かの足跡だった。この天候、この時間帯に、わざわざ足を運ぶ人が他にもいるのか――と他人事のように驚き、感心する自分がいる。しかし同時に、その「奇特な誰か」とは他でもない、自分自身なのではないかと内心で苦笑する。極めて個人的な行動でありながら、まるで自分を客観的に観察するかのような、不思議な心持ちであった。

足元を確かめながらゆっくりと進み、社殿に手を合わせる。雪が深々と降る音のない世界で、ただ自分の吐く息だけが白く立ちのぼる。そんな中で、自分自身の足跡をしっかりと残して参拝を終えた。たったそれだけの出来事ではあるけれど、雪という非日常がそれを特別な記憶に変えてくれた。

この日の参拝は、いつものそれとは少し違う、印象深いものとなった。普段なら猫のようにこたつに籠もっていたであろう自分が、犬のように雪の中へ飛び出した――そのちょっとした逸脱が、妙に愛おしく感じられる。きっとこの日を思い出すたびに、雪と、自分の足跡と、そして久里浜天神社の静けさが、心の中にくっきりと浮かぶことだろう。
久里浜天神社(神奈川県)
久里浜天神社(神奈川県)

すてき

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