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八幡神社のお参りの記録一覧
神奈川県 県立大学駅

ヒナメリ
ヒナメリ
2025年08月25日(月) 16時48分08秒
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神奈川県横須賀市佐野町に鎮座する佐野八幡神社。佐野は冠称です。最寄り駅は複数あり、京急本線横須賀中央駅から徒歩25分、JR横須賀線衣笠駅からも同じく徒歩25分ほど。さらに京急本線県立大学駅からであれば徒歩15分と、やや近くなります。公共交通機関を利用する場合は、バスで「佐野二丁目」停留所で下車し、そこから徒歩5分ほどで到着します。ただし、県立大学駅からのルートを除けば、境内に至るまでに百段を超える石段を登らなければなりません。これはある種、この地ならではの名物とも言えるでしょう。横須賀市内の他の神社でも、参拝に際して百段前後の石段を上る例が少なくなく、こちらも例外ではありません。息を切らしながら石段を登りきると、小高い丘の上に凛と建つ社殿が姿を現し、まるでこの地域を見守るかのような印象を受けます。

境内掲示の由緒によれば、創建は保元元年(1156年)に遡ります。古い歴史を有しながらも時代ごとの変遷を経て、明治6年(1873年)には村社に列せられました。その際、諏訪社・貴船社・八幡社の三社を合祀し、現在の佐野八幡神社の名となっています。八幡神は武家の守護神として広く信仰を集めてきましたが、併せ祀られた諏訪・貴船の両社もまた地域の生活に深く関わる神々であり、この神社が長く地元の信仰の拠り所であったことがうかがえます。

境内はうっそうとした緑に包まれており、四季折々に異なる表情を見せてくれます。市街地からそう遠くない場所にありながら、鳥居をくぐるとそこは別世界のようで、都市の喧噪から切り離された落ち着いた空間が広がります。

一方で、境内には独特の光景もあります。鳥居をくぐった両脇に、砲弾が二玉ずつ、合計四玉据えられているのです。地域の歴史と戦争の記憶を物語る存在とも言えますが、その無骨な姿は戦争の凄惨さやおぞましさを思い起こさせる面もあります。訪れる人によっては重苦しい印象を受けるかもしれません。そのため、写真に収めることをためらう方も少なくないでしょう。信仰の場である神社と、近代戦争の象徴である砲弾が同居している事実は、この地域が歩んできた歴史そのものを映し出しているとも言えます。なお、本稿では写真の掲載は見送りました。

静謐な森に囲まれ、古代からの信仰を伝える佐野八幡神社。しかし同時に、近代史の影を境内の一角に宿している――そんな二重の顔を持つ神社です。百段強の階段が鬼門となり参拝者を遠ざけがちですが、それを振り切って訪れると時代の重なりを実感しその歴史の奥深さを思わずにはいられません。

八幡神社(神奈川県)
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