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てんしょうだいじん

天照大神のお参りの記録(1回目)
神奈川県YRP野比駅

投稿日:2025年08月08日(金) 14時10分28秒
参拝:2013年1月吉日
除夜の鐘が止み新年となった。初詣のため、静かに森の中に佇む小さな社へと向かいました。この天照大神、普段は人の往来はほとんどなく、まるで時が止まったかのように静まり返った場所にあります。しかし、正月三が日を迎えると、その様相は一変します。社殿へと続く登りの石段には、臨時の灯りが一つひとつ丁寧に設置され、暗がりの中に煌々と光が差し込んでいました。その灯りはまるで参拝者一人ひとりの道を優しく照らすようで、どこか人の温もりを感じさせるものでした。

参拝に訪れていたのは、ほとんどがこの地に長年暮らす地元の方々だったのでしょう。顔見知りらしき人々が時折言葉を交わしながら、ゆっくりと階段を登っていく様子が印象的でした。中には足元を気にしながら、一歩一歩ゆっくりと、慎重に階段を登る高齢の方もいらっしゃいました。その姿を見て、「そこまでしてでも初詣に来られるのは、きっとこの神社が、そしてこの地で迎える新年という行為そのものが、その人の人生に深く根付いた習慣なのだろう」と、私は自然とそんな思いを巡らせました。

やがて社殿へと辿り着き、神前にて静かに手を合わせ、新年のご挨拶と感謝の気持ちを心から伝えました。冷えた空気の中で手を打つ音は、周囲に澄んだ響きを持って広がっていきます。参拝を終えると、氏子衆の方から参拝記念として立派な菜箸を頂きました。木の温もりを感じるその箸は、飾り気はないものの、手にしっくりと馴染むような、丁寧に作られたものでした。それを受け取ったとき、自然と頭が下がり、「このようなお心遣いをいただけることにもまた感謝しなければ」と、心が温かくなりました。

新年の朝の澄んだ空気と、地元の人々の穏やかな笑顔、そしてささやかでありながら心に残る神社での体験。菜箸はきっと、これからの一年、食卓で使うたびにこの初詣のひとときを思い出させてくれることでしょう。丁寧に、大切に、心を込めて使わせていただきます。
天照大神(神奈川県)

すてき

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