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ふじさわいなりじんじゃ

藤沢稲荷神社の御由緒・歴史
岩手県 柳原駅

ご祭神保食神
ご由緒

寛文五年(1665)南部藩士奥寺八左衛門定恒この地に開墾のことを起こし、延宝七年(1679)業成る。この間十有余年克く八千石の新田開墾に成功する。先に開墾の儀起こるやこの水源を求むるに数カ所を選び穿鑿せるも、遂に水に至らずその労策を失う。ここに於いて八左衛門、常に信仰する伊勢大神宮に人を派遣祈誓し、傍ら水源探索に余念なし。或夜、神夢に告げがあり、白狐をして堰代を示さんとす、後程二名の者来り堰代を教導せんと告ぐ。氏名を尋ねるに、汝が誠魂に応え堰代を示さんとて白狐に化し逸走せり。これに当て得堰代を定め水源を求めて新田開墾に成功する。
この神霊に応え天保三年(1832)三月藤沢村に一宇を建立、住民氏子の鎮守となし毎年九月九日を以て例祭と定める。

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