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曹洞宗

雄山寺の御由緒・歴史
岩手県 花巻駅

ご本尊十一面観音
ご由緒

岩手県花巻市愛宕町に境内を構える曹洞宗の寺院で、慶長3年(1598)に花巻郡代(花巻城の城代)であった北松斎が四男愛邦の死を悼み建立したと伝えられています。慶長18年(1613)に北松斎が92歳で死去すると雄山寺の境内に葬られ菩提寺となり、法名「萬猷院殿節叟忠公大居士」が与えられています。
享保3年(1718)には後裔である北可継によって石堂が建立され供養が行われ、さらに、宝暦12年(1762)の松斎150回忌には北筋継により寺領15石が寄進され、文化9年(1812)の200回忌には堂宇の修復が行われ松斎の墓碑が建立されています。その為、様々な北家縁の遺品が寺宝として伝えられ、特に甲冑(岩手県指定文化財)は北松斎の愛用のものとされ、華美に飾った戦国武将のものとは異なり質実剛健の実用的なものとされ「三社の甲冑」と呼ばれ、天照皇大神宮、八幡大菩薩、春日大明神の文字が象嵌されています。

三つ葵の紋付の羽織は北松斎が2代将軍徳川秀忠から拝領したと伝わるもので、北松斎が74歳の時書写した「太平記」や古文書類も花巻市指定文化財に指定されています。又、新渡戸稲造を輩出した新渡戸家の菩提寺でもあり、祖父で花巻地方兵学の塾祖として知られる新渡戸維民の墓碑が建立されています。「雷神」と呼ばれて獣のミイラがある事でも知られ、猫の姿をしているものの、手足が偉容に長く信仰の対象となっています。

雄山寺山門は入母屋、銅板葺、一間一戸、四脚楼門、上層部中央には山号額が掲げられ高欄が廻っています。

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