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立野神社(たての~)は、茨城県水戸市にある神社。式内論社。旧社格は村社。祭神は級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸邊命(しなとべのみこと)の2柱。
社伝によると、創建は平安時代初期の807年、かつては「谷津の明神さま」と呼ばれ崇敬されていたとのこと。『延喜式神名帳』に記載のある「常陸国 久慈郡 立野神社 小」の論社であるが、地理的に久慈郡から遠いため可能性は低いとのこと。また「常陸国 那賀郡 藤内神社 小」の論社ともされているが、こちらも可能性が低いとのこと。安土桃山時代の天正年間(1573年~1592年)大平雅楽之輔が神殿再営、天保年間(1830年~1844年)水戸藩第9代藩主・徳川斉昭の命で谷津一村の鎮守となり7石の地を寄進された。
当社は、JR常磐線・内原駅の北方5kmのなだらかな丘陵地の林の中にある。クルマだと常磐道・水戸ICから北西に4km。境内はさほど広くはなく、林の中之ちょっとした参道と、一段上がった境内地に社殿と小さな石祠のみ。古木も1本のみなので、ほとんど式内社らしさは感じられなかった。
今回は、常陸国の式内論社ということで参拝することに。参拝時は週末の午前中で、周りには参拝者どころか、人っ子一人いなかった。
境内入口の<鳥居>。森の入口にある。
鳥居の左後ろ、見えにくい場所に立つ<社号標>。
鳥居をくぐって参道を進む。参道はさほど長くはなく、たいしたアップダウンもない。
いよいよ社殿が近づき、階段を登る。
階段上ってすぐ右手にある<手水石>。江戸時代中期1744年のものらしい。後ろの根上がりした古木が御神木。
<拝殿>全景。間口三間、奥行二間、入母屋造トタン葺。南南西向き。拝殿前に、狛犬はいない。
<拝殿>正面。扁額はない。
拝殿後ろの<本殿>。流造トタン葺。
境内の説明書きによると、境内社として大杉神社、白山神社、愛宕神社、疱瘡神社、豊年神社などがあるらしいが、すべて写真のような石製小祠で表札がないため識別できない。
最後に社殿全景。
10年ぶりの参拝になります。以前より周辺の道路が広くなり周囲の景観も変わってました。
鳥居になります。
社号標になります。
参道
由緒書きになります。
拝殿になります。
本殿になります。
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