威徳院のお参りの記録(1回目)
兵庫県西二見駅

威徳院

～播磨灘　帆下げ観音様と大城大門の浪漫～

山号　　海雲山
御本尊　大日如来
　　　　帆下げ観音
宗派　　高野山真言宗
開基　　行基菩薩
　　　　天平年間
中興　　海雲上人
　　　　寛永三年(1626年)

現在の御住職
第二十二代　宮崎良弘
寛永二年　過去帳
東の瑞應寺　大寺
西の威徳院　大城

帆下げ観音様
日本に三体の内の一体

行基菩薩が開いたと伝えられ、寛永三年(1626年)に海雲上人が中興した海雲寺は御厨神社の別当寺院で、威徳院など二院四坊がありました。
明治になり、廃仏棄釈によって最蔵坊だけが残り、昭和16年(1941年)にこの坊を威徳院と改称されました。 昔、沖を通る船が帆を下げて敬意を表したので「帆下げ観音」と呼ばれていた観音菩薩は威徳院南の浜の観音堂にありました。
観音堂焼失後この寺に祀られています。

地元には、西二見町　大城(だいじょう)という字(アザ)が残ります。播磨灘から見ると、東に瑞應寺の大寺、西に威徳院の大城。大城は、二院四坊がまるで大きな城のように見えたことから、その二つの地名(大字)がついたそうです。

また、厄除観音 法多山 尊永寺(静岡県袋井市)の山門(国重要文化財)は、元々威徳院の山門であったと伝えてられています。
中興海雲上人の後の御住職が、貧しさのあまり莫大な借金を願い出て、中興後38年で大門(仁王門)を形にお渡しされたと伝わるそうです。
四半世紀前に、山門を明石市二見町野里の大工さんが仁王門の中を見せて頂いた所、二見野里　萩野との名が確認されたとのことです。(参考　明石市二見町福里　常徳寺)
明治五年(1872年)西二見村は、この寺内に双鑑小学校を併設しました。その後瑞應寺内にあった双見小学校とが一緒になり、現在の二見小学校になりました。
この辺り一帯の寺社さまは、羽柴秀吉の三木攻めや明治の廃仏毀釈、そして阪神大震災によりことごとく被災。阪神大震災では、御本堂をはじめ至る所が傾き、障子や襖、畳の張り替えも大変なご苦労だったとのことです。

尚、御本尊｢大日如来｣は秘仏で、次のご開帳は2026年になります。
帆下げ観音様は、2022年11月のご開帳だったそうです。涙

2023年4月14日に高野山で開催されました
『第九十四回金剛流奉詠大会』
『個人教導之部　管長賞』に　
播磨地方本部　威徳院の井本氏が優勝されました。これから高野山金剛講総本部より公表されることと思います。
薬師院(ぼたん寺)も大変熱心な信徒の方々で素晴らしい地域だと思いました。

(和歌山県伊都郡高野町高野山347
高野山大師教会内 高野山金剛講総本部
℡0736-56-2015)

諸行無常と謙虚で素敵な和尚さま

また近くお参りさせて頂きます。
ありがとうございました。


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明石市二見町西二見943
078-942-1184