忘れてしまうことは、“今を生きている証”｜無常（むじょう）に学ぶ仏教の教え

「昔のことを、思い出そうとしても思い出せない」
「大切な思い出の記憶が薄れていくことに、切なさを感じる」

そんなふうに、“忘れること”に不安を覚える瞬間がありますよね。

けれど仏教には「無常（むじょう）」という教えがあります。
それは、すべてのものは常に移り変わっていくという自然の理。

思い出や記憶もまた例外ではなく、どんなに大切な記憶でも、時の流れとともに静かにかたちを変えていくもののです。

忘れることは、悪いことではありません。
それは、私たちが「今を生きている」からこそ起きる、心の自然なはたらきです。

思い出せない記憶に出会ったときは、
「ここから、新しい記憶を重ねていける」
そう考えるのが良いのではないかと思います。

その視点が、“消えていくこと”への不安を和らげ、
“今この瞬間”を大切にする力へと変わっていくと思います。

良い一日を

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