「一灯照隅（いっとうしょうぐう）」～小さな光が、誰かの道しるべになる～

🌌 静かな闇に、やさしく灯る命の光

水辺に舞う、無数の蛍。
近所にある、河原を散歩しているとそんな光景に出会いました。

蛍のひとつひとつの光は、まるで夜空に瞬く星のようでした。
静けさの中で、小さな命が、確かに光を放っている。

仏教には「一灯照隅（いっとうしょうぐう）」という言葉があります。

はじめは、一隅を照らすような小さな灯火であっても、
その灯火が百、千、万と広がっていけば、
やがて国全体を照らすような大きな光になる、そんな教えです。

わたしたちの中にも、小さな光があります。
やさしいまなざし、あたたかい言葉、思いやりの行動。
それらはときに、自分では気づかぬうちに誰かの心を照らしているのかもしれません。

今日もまた、ひとつの灯りを、ともし続けていけますように。

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