平和への祈りと禅語に親しむ巡礼

群馬県内の協力寺院を巡って参拝し、御朱印の授与による志納金を元にポーランドに避難しているウクライナ難民に支援物資を届ける事業となります。協力寺院の御朱印には禅語が書かれ、その説明文も付属します。オリジナルの専用御朱印帳を用意し、参拝寺院数が増えるほど禅語が学べ、全て参拝すると禅語帳が仕上がります。
専用御朱印帳には数に限りがあります

この取り組みは、2022年4月〜6月に富岡市、甘楽町、安中市、高崎市の協力寺院で行いました。富岡市にて貸衣装屋を営む店主の高野陽子さんの夫のアンドリューさんがポーランド出身であり、ロシアによるウクライナ侵攻によってポーランド国内が大変なことになっているとの話から、この事業が始まりました。ポーランドでは難民の数が多すぎて、避難所だけでは間に合わず一般家庭で難民を受け入れている状況でした。

今回2回目の取り組みになりますが、2023年6月にアンドリュー夫妻がポーランドの避難所に赴きました。そして、現状を目の当たりにし、帰国後報告を行なってくれました。戦争は長引き、近隣諸国の情勢も不安定になり、未だに混乱が続いていることや物資が足りないということから、今回

2度目の取り組みを行う事となりました。
群馬県内の東から西へと広範囲となりますが、35ヶ寺1社の協力のもと行われています。

皆さんが今まで参拝した事のないお寺へ赴き平和への祈りと共に、心の中に禅の智慧を響かせる機会となれば幸いです。
志納金は支援金となり、窓口のアンドリューさんがポーランドのシェラツ郡から必要な物資リストをもらいます。そして、支援金を元手にネットで現地のスーパーに物品を発注し、シェラツ郡の役所へ配送してもらい各避難所に分けられます。輸送コストが削減できるので支援金を有効に活用できます。
我々は僧侶でありますので、今回のような紛争地域、戦争状態の国に関する事は注意が必要となります。
戦争への加担となることのないよう注意を払わなくてはなりません。活動の主題を「ウクライナ支援」としますと、ウクライナによる戦争行為を応援する活動と受け取る方もいるかも知れませんので、ウクライナ難民支援を主題としています。

皆様も自分のできる範囲で支援にご協力をいただけますようお願い申し上げます。