長楽寺のお参りの記録(1回目)
群馬県世良田駅

正式名：世良田山真言院長楽寺
群馬県太田市世良田町にある天台宗の寺院であり本尊は釈迦如来。隣接して世良田東照宮がある。境内は「新田荘遺跡」の一部として国の史跡に指定されている。
新田氏の祖・新田義重の子で徳川（新田）義季を開基とし、釈円栄朝を開山として、承久3年（1221）に創建された「東関最初禅窟」である。鎌倉時代は約6万坪の境内に塔頭寺院が軒を並べ、多くの学僧が兼学修行に励んだといわれている。
室町時代の初期に五山十刹の制度が成立すると、長楽寺は十刹の第7位となった。しかし、新田氏の衰退とともに長楽寺も荒廃した。
徳川家康は祖先開基の寺とする長楽寺を天海大僧正を住職として復興に当たらせ、寺領100石を与た。天海は臨済宗から天台宗に改宗し、境内を整備し、伽藍を修復し、幕府庇護のもと末寺700寺有余の大寺院に成長させた。
現在、境内には文殊山の中世石塔群や蓮池、江戸時代の建物である勅使門、三仏堂、太鼓門、開山堂などが存在する。