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1月28日に、230年以上続いている『豊間千道祭』がおこなわれます。
※写真は昨年の様子です
皆さんは『豊間千道祭』をご存知ですか?
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その昔、大國魂神社の御神体が豊間の海に注ぐ「霊通川」の河口からあがった、という言い伝えがありました。
江戸時代天明の大飢饉や、浅間山の噴火による大冷害が続き、東北地方ではヤマセ(夏に海岸から吹く冷風)による影響も重なり、残酷なほどの飢饉となりました。
そこで、豊間の人々は大國魂神社の御神輿のお下がりを懇願し、浜辺で鎮疫祭を行い、「もしこの祭りによって豊間から死者が出なかったら、末代にわたって千道をあげる(お百度参りならぬ、千度参り)」との約束をしたところ、死者が出ずにすみました。
そのため、毎年正月28日に豊間の方々が千道をあげに参詣し、大きな幣束を先頭に神社を3周し(本来は千周)、回り終わると幣束の紙垂(しで)や飾り付けの榊の枝を引きちぎって御護符とする慣わしとなりました。
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【🔍いわき市大國魂神社とは】
大国主命と大黒様をお祀りしています。周りに『甲塚古墳』や推定樹齢1,000年の『大杉』があり、自然に囲まれた神社です。同社に伝わる『国魂文書』は中世磐城の様子を知ることができる一級史料であり、県指定重要文化財になっています。現在の社殿は江戸時代の延宝7年(1679)の建立で市の有形文化財に指定されております。