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あさひかんのんどう

朝日観音堂の編集履歴
2023年05月17日(水)
福島県 いわき駅

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ダイコン
2023年05月17日 23時12分

ご由緒

【 かつての朝日山照明院 】
幕之内部落には昔、朝日山照明院という寺があり、そこから朝日観音という名前も生まれました。
しかし、その別当寺は明治5年(1872年)に廃寺となり、一時的に平窪村分校として使用されたこともありました。
現在、観音堂は廃寺跡のすぐ上に建っており、幕之内部落の共同管理で責任者は区長となっています。
【 御本尊の状態 】
御本尊の如意輪観音宝は、冠に弥陀の化仏がなく、右手の三指が欠けていましたが、その形から一指と二指で輪を作りながら説法相をしていたことが推測されます。
左手は明らかに如意宝珠を載せた蓮華を握っており、これは思惟の形をしていませんが、如意輪観音の特徴であると記されています。
【 数珠繰りと共通の思想 】
この御本尊に対して村人が数珠を繰るのは、思想的な理由からです。
同じようにいわきの各村落の女衆も、十九夜講(御本尊は如意輪観音)で数珠を繰るのも同じ思想に基づく行為です。
【 御本尊の造りと作者について 】
御本尊は寄せ木造りの像で、高さ約25cmです。
その下には細かな彫刻が施された蓮華座があり、黄金色の光背を背負っています。
高い髻や玉眼が入った造りから、鎌倉時代以降の作と考えられています。
一説には徳一大師の作とも伝えられていますが、それはいま脇士とする一木彫りのものも指すのかもしれません。

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