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2023年05月17日(水) 00時48分 byダイコン
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【 不動山トンネルと吊しの観音 】 内郷の白水阿弥陀堂前県道を通り過ぎるとすぐに不動山トンネルに到達します。 トンネルを抜けて目の前の弥勒橋を進むと、川沿いに「吊しの観音」という標識が立っており、巡礼者が何枚も札を打っています。 【 つるし観音の霊場 】 その標識の位置から、川幅約20メートルの対岸にある岩場の中に石宮が祀られているのが見えます。 これが「つるし観音」の霊場です。 川を挟んで拝むことができる特異な霊場であり、磐城三十三所観音の中でも異色の存在です。 近くには別当である願成寺があります。 創立年代は棟札などがないために確定していませんが、一説では白水阿弥陀堂を開いた徳尼御前のまもり仏を安置した場所とも言われています。徳尼は中世のいわき地方を支配した岩城則道の妻であり、知性が高く仏教に帰依していたとされています。 【 つるし観音の御本尊と信仰 】 つるし観音の御本尊は一寸八分の金仏と呼ばれるような、重厚で小さな聖観音像です。 川を渡って参拝に訪れる信心者もいるようで、石宮内には巡礼札が立てられ、仏像の前に拾った硬貨が供えられていました。 長い年月の間に尊像の外面は傷み、化仏や蓮華は確認できなくなっています。 【 聖なる水の流れと願いの届く場所 】 聖観音は宝冠の中に阿弥陀の化仏を持ち、手に蓮華を持って衆生を救う姿を表します。 しかし、つるし観音の場合は尊像の外面が傷み、化仏や蓮華は確認できません。 この聖なる水の流れの向こう側で巡礼する者の願いを聞きとどめるのです。