11月の月替わり御朱印
「焼きいも」
書は、法華経囑累品の経文「還帰本土」(げんきほんど)。
本土に帰る(還る)といって本来有るべき所に戻るということが説かれています。
法華経では、お釈迦様が大勢の集まった仏様方の前で、菩薩様方に、この教えを一心に弘めよ、しかもどんな人にもすぐれた利益を与えよ、といいます。
お釈迦様が法華経を信ずる人々に与えるものは、
【仏の智慧】
仏の智慧は世の中の悩み苦しんでいる人々を救うはたらき、それは世の中の暗闇を照らし出す光明です。
【如来(にょらい)の智慧】
仏の悟られた絶対の真理、真如(しんにょ)です。永遠の生命を知ることです。
【自然(じねん)の智慧】
自然の智慧というのは、本来、人々がもっている仏の性質のことです。この本来もっている仏性が花開いたのが自然の智慧です。
仏性の力は修行により、師と善友の縁により大きく育ちます。
この三つの智慧を人々に施すことができるお釈迦様。
たくさんの菩薩様方は、お釈迦様の言葉を聞いて、みな大いなる喜び、命がけで教えを弘めることを約束したのでした。
そこで十方から霊鷲山に集まってきていた仏様方、菩薩様方がそれぞれの国、それぞれの場所に帰っていくのでした。
この「還帰本土」の経文は、お祓いの祈願の時や、彷徨う霊の供養、魂を還す人形供養の時や、お焚き上げなど様々な場面で読み上げる言葉なんです。
11月の月替わり御朱印
「焼きいも」