11月より、四枚綴りの御朱印「菊花」のご紹介。
菊の花といえば、仏花として仏壇やお墓に供えますが、それは皇室の御紋でもあり高貴だからであったり、邪気を払うこと、長持ちすることなど、いろいろ言われていますが、仏教とは本来関係ないようです。
ただ、「きく」は「聞く」なので、仏教は聞法から悟りへ、成仏に至ることから、花が大事なことを教えているというわけですね。
そして、花は厳しい自然の中で耐え抜き、美しく咲き続けますから、その姿が、厳しい修行に耐え悟りを開く、仏教の教えと重なるということでもあります。
さて、書は日蓮聖人のお言葉。
「衆生の心けがるれば土もけがれ、心清ければ土も清し」
その後に「浄土と云ひ穢土と云ふも土に二つの隔て無し、只我等が心の善悪によると見えたり。」
と続きます。
「浄土(じょうど)」と「穢土(えど)」
これは人間の心のこと、あり方をお説きになられていますが、今住んでいる世界を「浄土」いう争いもなく心配ごとや憂いのない世界にするのも、反対に「穢土」という争いや煩悩・業・苦の充満する世界にするのも皆私たちの心です。
自身の心を磨くことが出来るのが信心です。
法華経に説かれる蓮華の心こそ、苦難の多い人生にとって最も大切だと思います。
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