✨仏語・禅語シリーズ企画✨ 直書き 書置き
1年間を通して月替りです。 2ヶ月おきに背景の色が変わります。
細長帳に1年分の言葉が書かれていますが、住職の気まぐれで変わることもあります。
6月8日〜
郵送対応可
直書きの郵送対応は、全忠寺オリジナル御朱印帳のみ可能です。(郵送⇔郵送の場合)
参拝からの郵送での返送はどの御朱印帳でも大丈夫です🙏
郵送対応の詳細は全忠寺ホームページ、又は以前の投稿にも載せてありますのでご覧ください。
奉納料 1面・細長帳 字のみ 300円
柄あり 500円
見開き2面 字のみ 600円
柄あり 800円
○5月「発菩提心」(ほつぼだいしん)
何かをはじめようと思いたち決意することを「発心」といいます。これは「発菩提心」という言葉から来ています。「発」はじめる、「菩提心」は悟りを求める心とされます。
全忠寺は曹洞宗という宗派になりますが、曹洞宗でよく読まれる「修証義」というお経があります。
そのお教の中、「菩提心を発す(おこす)というは己れ未だ度(わた)らず前(さき)に一切衆生を度さんと発願し営むなり」とあります。
訳 「菩提心とは、己のみでなく、全ての人々が皆幸せを得られるよう願い勤めること」
自分の思い通りにばかりならない世の中で、いかに過ごしていくと幸せになれるかを考えていくのが仏教の教えですが、みんなが自分ばかりのことを考えていたのでは、争いになったりして結局幸せになれません。ではどうしたらいいのか? 自分だけなく、周りの人々、社会が幸せになるように勤めることが本当の自分の幸せにつながると仏教では教えています。
頭では分かるのですが、実践するのはなかなか難しいのも事実ですが「発菩提心」を心に留めて日々幸せな生活を目指していきましょう❗
○6月「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)
多分、昨年末の私は「6」繋がりという安易な考えで、6月の言葉を「六根清浄」にしたのであろうと今現在の私は推測します😓ん~~安易っ!
それはさておき、立ち上がったり、重い持ち物を持ち上げたりする時に「どっこいしょ」と口に出してしまう時があると思います。「どっこいしょ」というと年寄みたいでやだわ〜、どちらかというと口に出すことが憚れるように感じます
しかし、「どっこいしょ」の語源を知ると、全然そんなこと無いと考えが変わることでしょう!
ハイそうです、語源は「六根清浄」です。山岳信仰の修験者が山を登る時に「六根清浄・六根清浄」と繰り返し唱え山頂を目指します。繰り返し唱えて「ロッコンショウジョウ、ロッコンショウジョウ、ロッコンショ、ドッコイショ」と徐々に変わってきたそうです。それが一般にも伝わっていき、山を登る時だけでなく、力を入れる時や踏ん張る時に「どっこいしょ」と言うようになってきたそうです
六根とは、人間の眼(視覚)・耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・舌(味覚)・身(触覚)の五感に、意(心)を加えた6つを指します。六根から様々な煩悩が生まれるので綺麗に清浄にしていきましょう。それが「六根清浄」です。
人間、口に出す事で自然とそちらに向かっていったり、意識するようになりますので、年寄くさいと言わずに「どっこいしょ」普段から言うようにしていきましょう😉もちろん元の意味を意識して下さい。
余談になりますが、お医者さんが「どっこいしょ」と口にしてから動くと、体も今から動くというモードに変わり、体に負担がかかりにくいと指導していたのを聞いたことがあります。
体にも心にも良い「どっこいしょ」使わない手はありませんね。