先祖の記録は最も古いもので、約800年前の文治年間（1185〜89）に遡ります。その時、伊勢国で熊野権現に奉仕していた鈴木三郎繁家の記録が最も古いものとして残っています。当時、繁家は源義経に仕える家系でした。
　義経は兄の頼朝との対立から奥州に落ち、わずかな仲間と共に逃れました。その仲間に、繁家も含まれていました。しかし、途中で繁家の妻子たちは義経の行方を追いましたが、誤って尾張国羽黒郷に辿り着きました。当時、足の弱い女性や子供たちには遠く奥州までたどり着くのは困難な事でした。
　後に、風の噂で義経と繁家が藤原一族に討たれたことを知り、繁家の妻子たちはこの地を離れずに永住することを決意しました。それ以降、彼らは繁家を弔いながらその地に住んでいました。
  　明徳年間（1390-1393）、繁家の子孫、観智はこの一宮に来て、九品寺に天台宗の寺院を建立しました。本尊は阿弥陀如来で、この寺は宮法山長福寺と名付けられました（応永元年、1394年）。
　その後、応永十九年（1412年）、観智は真宗に改宗し、寺号を即得寺に改名しました。慶長年間（1596-1614）、七世願誓の時代になり、現在の場所に寺を移転させました。
　当時、この寺の本尊である阿弥陀如来を求めて、多くの信徒の方が訪れました。江戸幕府初期には、幕府の許可を得て透塀などの建物が建てられました。当時、境内には本堂、水屋、茶所、鐘楼、透塀、庫禅、書院などがあり、300を超える門信徒がいました。しかし、戦争で建物はすべて失いましたが、戦後間もなく再建されました。

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