白山社のお参りの記録(1回目)
愛知県ささしまライブ駅

ヲタ活を終え、興奮冷めやらぬ気持ちを落ち着かせるため、いわばクールダウンを兼ねて会場から宿泊先まで歩くことにしました。夜風に当たりながら、ライブの余韻をゆっくり味わう時間は、自分にとって何よりのご褒美のようなものです。「とんこつラーメンがよか」が「寿がきやのラーメンがよか」に変えられて歌っていました。そんな場面を反芻しながら地図アプリを頼りに案内に従って歩いていました。

途中、跨線橋を登り下る時にエレベーターを使いました。扉が開いてみると、道を渡る信号がなく遠回りなのが分かり、「渡れねーじゃん」と呟いた時、ふと視界に鳥居が浮かび上がりました。

近づいてみると、社号には「白山社」とあります。夜の闇に包まれた境内は静寂そのもので、人の気配もほとんどありません。にもかかわらず、不思議と恐怖心はなく、むしろ落ち着いた気持ちが広がっていきました。さらに奥には「大白龍神」と刻まれた小さな社があり、その前には三匹のヘビの石像が並んでいました。

暗がりの中では細部までは見えませんでしたが、石像の形が月明かりに照らされ、まるで本物のヘビが身をくねらせているかのように見えたのが印象的でした。思いがけず立ち寄ったこの小さな神社が、偶然の遠回りによって導かれた場所であったことを思うと、まるで見えない力に導かれたようにも感じました。普段は階段利用専門なのですが、不思議なものです。静かな夜道に佇みながら、今日一日の出来事を振り返り、心がすっと鎮まっていくのを感じました。

アクセスは、名古屋臨海高速鉄道ささしまライブ駅より徒歩3分。地階に降りる時はエレベーターをお使いください。白山社は愛知県名古屋市中村区太閤に鎮座。