若狭は、リアス式海岸という地理的特性をもっていることから、古くから大陸・半島と日本の結節地として多くの文化の交流の痕跡を今に永く留めてきた土地柄であります。古くから大陸との交流の要衝の地として栄え、この入江を望むように聳える古代より霊峰と崇められてきた多田ヶ岳周辺などには、それを顕著に示す12~13世紀の日本の社寺建築史を代表する社寺建造物群が残されています。さらに若狭には、大陸・半島から奈良・京都への仏教伝播の足跡を顕著に示す観音の道があり、その道は「若狭観音霊場の道」でもあります。
各寺の由緒についても、古代にまで遡るものが多く、現存する各寺の縁起によれば、多田寺・妙楽寺・羽賀寺が8世紀代に、明通寺・中山寺・飯盛寺などが9世紀代に草創されたと伝えています。これら古代に成立したといわれる寺院は、山岳信仰の場として開創され、平安中期から鎌倉期にかけては国衙の官人層や、荘園領主との関わりによるなかで発展し、そこに生きた人びとの寄進によって寺領を拡大し、堂塔伽藍の整備を行なってきたものと考えられています。
いま、明通寺には国宝2棟、羽賀寺・神宮寺・妙楽寺・飯盛寺・中山寺本堂など重要文化財6棟が残されています。このことは、現存する各寺の宗教的活動によるところも大きいと思いますが、若狭のような狭い土地柄にあって、創建された各寺の由緒が鎌倉期から室町期に集中すること、また彫刻のほとんどが平安中期から鎌倉初期にかけて造像されたものであることなど、このように若狭には極めて多くの文化遺産が保存されてきたのであります。
これらの数百年前に造られた遺産が今にその姿を見せてくれているのは、過去それぞれの時代を生きた人々の篤い信仰のお蔭であり、いまその遺産を目の当たりにすることができるのであります。多くの方々に「若狭観音霊場の道」を巡拝して頂きたいと願うのであります。
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若狭観音霊場
観音
専用御朱印
74人
御朱印
金額
300円
概要
引用:公式サイト
基本情報
札所数 | 札所数:35 (札所:33 その他:2) |
別名 | 若狭三十三観音霊場、若狭三十三ヶ所霊場 |
開創年 | 1982年 |
事務局 | 若狭観音霊場会 |
連絡先 | 中山寺 0770-72-0753 |
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