近年日本全国各地に多くの霊場が開かれ、巡拝が盛んに行われる様になりました。熊野は、巡礼道の原点、平安時代から始まる「癒しの道」「慈悲の道」であります。
我々は、一時代を、一生懸命生きてきました。時間的余暇が生まれた今、自分を見つめなおし、これからの永い人生を、自分本来の生きざまを問う巡礼の旅です。
熊野大権現への霊地、霊場を訪ね、祈りを通じて、我々に歩む道筋をご指示下さいます。
三十三とは。数字の内一番大きい数字は九です。九を二つ続けて九九となりますと、昔の「人々は、無数にある、無限にという意味を持つ数字だと考えたようです。「九十九島、九十九里浜、九十九曲がり、九十九王子」などは沢山あると言う事です。
この数にお釈迦さまが悟られた真理、すべての存在をあるがままに知る知恵を「法」と呼びます。仏、法、僧です。 「三帰 (帰依仏、帰依法、帰依僧)」「三界城 (欲の世界、色の世界、無色の世界)」 「三世 (過去、現在、未来)」「三鈷 (仏 教では、煩悩を破砕し、菩提心をあらわす法具)」お釈迦さまは、三の数を重ねることを、九十九と同じ意味として、三十三の数を示し、慈悲に満ちた観音さまが無限に変化して我々の身近に現れ、我々をお助け下さいます。しかし、我々受け取る側で、日々のなかに感じる人と感じない人に別れます。
熊野曼陀羅霊場は、平安人の心を捉えた熊野大権現 (本地垂迹)「神仏習合」の聖地となり、祈りの人々が神仏の宿る聖地に入る、癒し、慈悲、祈りの道です。
従来の物流、交易の往来の道とは違う、世界遺産登録にふさわしい「紀伊山地の霊場と参 詣道』あなたの祈 りを、ここに・・・・・
みなさまに、熊野曼陀羅癒しの霊場をぜひ、お薦めいたします。