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「あの神社で働きたい!」あなたでも神主さんになれる方法

最終更新:2020年10月31日(土)
公開:2017年09月23日(土)

神社で働く「神職」さん。「神主さん」とも呼ばれるこの職業は、一般の人ではなれないと思ってる方も多いと思います。しかし!実はこの記事を読んでいる「あなた」でもなれる方法があることをご存知でしょうか。

    目次

  1. 神社に就職することを「奉職」という
  2. 神社業界も売り手市場!
  3. 神社本庁に認められる必要がある
  4. 神道系大学を卒業する
  5. 神職課程を取得する
  6. どんな勉強をするのか
  7. より実務的な実習も
  8. 神社バイト「助勤」もやります
  9. 女性神職も急増中
  10. ちなみに 神職さんの呼び方について
  11. 気になる疑問を解決
  12. 最後に

神社に就職することを「奉職」という

神社は普通の株式会社と違って神様に仕えることが第一義の職業です。なので、神様に労働力を奉じるという考え方から、神社に就業することを「奉職」と呼んでいます。では一般の人が神社に「奉職」するためにはどうすればいいのでしょうか。

神社業界も売り手市場!

現在神社界でも人手不足が叫ばれており、神職養成機関には全国各地大きな神社から小さな神社まで数百の神社から新卒の求人が届きます。神職資格を取得して「ここの神社で働きたい!」という思いさえあれば、絶対に神社で働くことができます。

将来の進路に困ることもありません。

神社本庁に認められる必要がある


画像引用元:フリー百科事典Wikipedia「神社本庁」

神社に奉職して神主さんになるには、基本的に全国七万の神社を包括する「神社本庁」から「神職資格」を発行してもらうことが必要となります。その資格をもらう方法はいくつかありますが、今回はもっともベーシックな方法を紹介しましょう。

神道系大学を卒業する


画像引用元:フリー百科事典Wikipedia「國學院大學」

一つ目の方法が、「神道系の大学を卒業すること」です。

神社神道系の大学にはそれぞれ神道系の学部が存在し、資格を取得できる「神職課程」が用意されています。以下に神道系の大学を上げてみましょう。

  • 國學院大學(東京都渋谷区)
  • 皇学館大学(三重県伊勢市)

なんと全国で二つしかありません。神職さんになるにはどちらかの大学で神職課程を履修する必要があります。

まずはこの大学のどんな学部でもいいので、入学するところから始めましょう。

神職課程を取得する


大学に入学したら、神社本庁指定の神職課程を履修します。どちらの大学にも基本的に神道系の学科(國學院は神道文化学部、皇學館は文学部神道科)が存在します。

ただ法学部など他の学部の学生であっても、神職課程で定められた科目を履修して単位が取得でき、定められた実習をクリアすれば卒業と同時に神職資格が取得できます。

どんな勉強をするのか


筆者が実際に所属している國學院大学の場合を説明しましょう。

神職課程では古事記や日本書紀、祝詞などいわゆる「神道古典」と呼ばれるものをはじめとして、神社に関連した歴史や國學、実際のお祭りの作法などを学びます。

神道古典は一つの古典を一年を通して読み込みます。1年次は古事記、2年次は日本書紀、3年次は延喜式祝詞を読み込みます。歴史は「神道史」を軸に古代から近代まで満遍なく勉強します。

そしてお祭りの作法に関しては「神社祭祀演習」という科目を三年間履修します。神社の御社殿等で実際に行うお祭りのやり方について、神社拝殿を模した「祭式教室」で三年間みっちり指導を受けます。そうして、神職として働くための素養を一通り身につけていきます。

より実務的な実習も


神職課程の履修者は、毎年一回、神社で実習を行う必要があります。就活で言うと、短期のインターンシップ制度のようなものでしょう。

1年次はないのですが、2年次には明治神宮、3年次には全国の大きな神社の中から希望の神社に分散して実習を行います。四年次は、成績優秀者の中で希望者がいよいよ伊勢の神宮(通称伊勢神宮)で実習を行うことになっています。

実習の内容としては各神社により違いますが、基本例を説明しましょう。朝は御粥のみの食事、朝拝と夕拝での大祓業(おおはらえぎょう-正座で大祓言葉を何回も奏上する)、そしてお浄めの御祓業(みそぎぎょう)を毎日行い規則正しい生活を送ります。祭式の演習、例大祭の準備、掃除など、実際に神さまに奉仕します。

神社バイト「助勤」もやります


その他にも全国の神社から数百のバイト求人が毎年あり、指定の回数そういった神社への「助勤」を行うことになっています。

沢山の神社から1日〜数日単位の募集が来るので、色んな神社で実際に働けるのが楽しいです。女性は長期助勤の巫女さんの募集もあり、様々な働き方ができます。

女性神職も急増中


神職さん、神主さんと聞くと男性のイメージを持たれる方も多いかと思いますが、実は今女性の神職さんが急増しています。

いままでは神社で働く女性と聞くと巫女さんが思い浮かびますが、宮司さんとしてバリバリお祭りをしている方も増えてきています。

ちなみに 神職さんの呼び方について

神社で働く人の事を「神主」とか「神職」とか言いますが、基本的にはどちらも同じものを指します。どちらかというと「神主」は「神職」の通称であると考えたほうがいいでしょう。その中で各神社で一番偉い人のことを「宮司」といいます。

気になる疑問を解決


Q.そもそもお坊さんとの違いがよくわからないです

A.お坊さん・僧侶はお寺で働いている人、神主・神職は神社で働いている人のことを指します。

見た目の違いとしては僧侶は坊主ですが神主は普通の髪型で烏帽子(えぼし)をかぶります。服装はお坊さんは宗派にもよりますが袈裟、神主さんは白衣・袴を着ています。

Q.お祭り前に断食などはするのですか

A.断食はしません。


ただ、例えば例大祭の場合は宮司が他の人とは別室で御籠もりをして潔斎(けっさい)をします。断食などは基本的にせず、大きな神社の御遷宮などの際は四つ足のものは食べないなどの決まりがある神社もあります。


Q.よく聞く直会(なおらい)って何ですか??

A.基本的にはお祭りの後に神様に供された神饌(しんせん)のお下がりをいただくお祭りの締めの行事です。


神社本庁の祭式規定でも行うことが定められています。一般的に行われるお祝いの飲み会のようなものの神社版と考えていただけるとわかりやすいと思います。

Q.神主さんってお酒は飲むんですか??

A.めちゃくちゃ飲みます。


神社にはたくさんのお酒が奉納されるため、神主さんもそれをお神酒のお下がりとしていただきます。
例大祭後の直会(なおらい)では、日本酒が水道水のように飲まれています。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回は一番ベーシックな神職さんになる方法を紹介しました。他にも大きな神社の神職養成機関に入って二年間ほど勉強する方法や、大卒者が各県神社庁の推薦を貰って一年間大学で修学する専攻科課程などがあります。興味がある人は、各機関のホームページを見て調べてみると面白いかもしれません。

参考URL

《執筆=Kikuchi Koya》

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