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御姫神社ではいただけません
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御姫神社のお参りの記録(1回目)
投稿日:2024年12月06日(金)
参拝:2024年12月吉日
踏切の傍の見逃してしまいそうな場所に小さな鳥居と、お宮があります。
こちらの道は、おひめ坂通りとなっている。
富士吉田市下吉田に御姫神社があります。その坂下に美しい娘がいました。いつしか、その娘の所へ毎晩のように若い立派な姿の侍が通って来るようになりました。ただ、その侍がどのような素性の者かも分からず、周りの者たちは案じていました。ある時、正福寺の僧が若侍の正体に気付き、娘に警告しました。娘は信じなかったので、「男の着物の帯に、長い糸を通した針を刺し、帰った先に行ってみろ」と告げました。娘が半信半疑で糸を手繰っていくと、道志の馬場池の中へ続いていました。娘は蛇神に魅入られて帰ってきませんでした。 娘の住んでいた所に有った池を乙女池と呼ぶようになり、その地に湯屋が建てられ「乙女湯」と呼ばれたと云います。今は乙女池も埋め立てられ、坂を「お姫坂」と呼び、坂上には彼女の霊を慰める御姫神社がある。
乙女池の伝説
昔、下吉田のお姫坂のところに、乙女池という小さな池がありました。そして道志には馬場(ばんば)という名の池がありました。
乙女池のほとりには、一軒の家が建っていて、その家には一人娘がいました。娘は都のお姫様の生まれ変わりではないかと思われるほどの器量よしで、家の人たちは「こんなに器量がよくなって、よかった。」といってよろこんでいました。
そのうち、娘のところへ、どこからか若い男が通ってくるようになりました。男は立派な身なりをした侍の姿で通ってくるのです。毎日通ってくるので両親も心配になりました。そうすると正福寺の坊様が、「あの男は蛇だから、あれに騙されるじゃないぞ。」と娘に言って聞かせました。けれども、娘はそんな話は本気にしません。そこで、また坊様が、「そんなにわしを信用しないのなら、あの男の着物の帯へ縫物針を刺し、針めどへ黒い木綿糸を通して、男が帰っていった後をたぐってみろ」といいました。
そういわれると、娘も心配になって、縫針を枕の下へ入れて、夜中に男がやってくるのを待ちました.娘は坊様の言いつけどおりに、男の帯に縫物針を突き刺し、糸をつけて男が帰っていくとき、どこまでもどこまでも糸を延ばしてみました。
次の朝になって、娘はその木綿糸をたぐって行きました。野を越え、山を越えてたぐって行きました。すると、糸は道志の馬場池の中へ入って行き、男がその池の主であることがわかりました。娘は悲しみに暮れてしまいました。せっかくこんなに遠くまでやって来て、男をあきらめなければならないのが悲しかったのです。でもどうしてもあきらめきれないのです。そこに立ちつくしていた娘は、とうとう最後には池の主に飲み込まれてしまいました。それから後、付近の人たちはこの池を乙女池と呼ぶようになったのだそうです
池は、今日では埋め立てられ、坂道になっていますが、池の伝説にちなんで、この坂をお姫坂というようになりました。そこには乙女の霊を鎮めるために、石碑が建ち、小さな祠が祀られています。また、ここの水を沸かしてはじめた湯屋が乙女湯だ、ともいわれています。
山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」より
こちらの道は、おひめ坂通りとなっている。
富士吉田市下吉田に御姫神社があります。その坂下に美しい娘がいました。いつしか、その娘の所へ毎晩のように若い立派な姿の侍が通って来るようになりました。ただ、その侍がどのような素性の者かも分からず、周りの者たちは案じていました。ある時、正福寺の僧が若侍の正体に気付き、娘に警告しました。娘は信じなかったので、「男の着物の帯に、長い糸を通した針を刺し、帰った先に行ってみろ」と告げました。娘が半信半疑で糸を手繰っていくと、道志の馬場池の中へ続いていました。娘は蛇神に魅入られて帰ってきませんでした。 娘の住んでいた所に有った池を乙女池と呼ぶようになり、その地に湯屋が建てられ「乙女湯」と呼ばれたと云います。今は乙女池も埋め立てられ、坂を「お姫坂」と呼び、坂上には彼女の霊を慰める御姫神社がある。
乙女池の伝説
昔、下吉田のお姫坂のところに、乙女池という小さな池がありました。そして道志には馬場(ばんば)という名の池がありました。
乙女池のほとりには、一軒の家が建っていて、その家には一人娘がいました。娘は都のお姫様の生まれ変わりではないかと思われるほどの器量よしで、家の人たちは「こんなに器量がよくなって、よかった。」といってよろこんでいました。
そのうち、娘のところへ、どこからか若い男が通ってくるようになりました。男は立派な身なりをした侍の姿で通ってくるのです。毎日通ってくるので両親も心配になりました。そうすると正福寺の坊様が、「あの男は蛇だから、あれに騙されるじゃないぞ。」と娘に言って聞かせました。けれども、娘はそんな話は本気にしません。そこで、また坊様が、「そんなにわしを信用しないのなら、あの男の着物の帯へ縫物針を刺し、針めどへ黒い木綿糸を通して、男が帰っていった後をたぐってみろ」といいました。
そういわれると、娘も心配になって、縫針を枕の下へ入れて、夜中に男がやってくるのを待ちました.娘は坊様の言いつけどおりに、男の帯に縫物針を突き刺し、糸をつけて男が帰っていくとき、どこまでもどこまでも糸を延ばしてみました。
次の朝になって、娘はその木綿糸をたぐって行きました。野を越え、山を越えてたぐって行きました。すると、糸は道志の馬場池の中へ入って行き、男がその池の主であることがわかりました。娘は悲しみに暮れてしまいました。せっかくこんなに遠くまでやって来て、男をあきらめなければならないのが悲しかったのです。でもどうしてもあきらめきれないのです。そこに立ちつくしていた娘は、とうとう最後には池の主に飲み込まれてしまいました。それから後、付近の人たちはこの池を乙女池と呼ぶようになったのだそうです
池は、今日では埋め立てられ、坂道になっていますが、池の伝説にちなんで、この坂をお姫坂というようになりました。そこには乙女の霊を鎮めるために、石碑が建ち、小さな祠が祀られています。また、ここの水を沸かしてはじめた湯屋が乙女湯だ、ともいわれています。
山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」より
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