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みきいいなり

美喜井稲荷のお参りの記録(1回目)
東京都赤坂見附駅

投稿日:2025年09月27日(土) 13時30分53秒
参拝:2025年9月吉日
東京都港区赤坂に鎮座する美喜井稲荷神社。最寄り駅は東京メトロの赤坂見附駅で、駅を出て青山通りを緩やかに登ることおよそ8分ほどで境内に到着します。周囲は高層ビルが立ち並ぶ都会の真ん中です。隣りが羊羹の虎屋の旗艦店のようです。そんな一角にひっそりと佇む姿は、現代の赤坂の喧騒とは対照的に、静かな空気をまとっていました。

御祭神については、由緒書のような説明書を読む限りでは詳細は不明です。ただ、「京都比叡山の神様を祀っている」とは書かれています、稲荷神社といえば、一般的には宇迦之御魂神を祀り、眷属として狐の像が境内を守っている姿を思い浮かべます。青山通りを挟んで目と鼻の先には、豊川稲荷東京別院があり、たくさんのお狐さまがいます。しかしこちらの美喜井稲荷神社は一風変わっており、「イヌ科」の狐ではなく、「ネコ科」の猫が登場するのです。稲荷社で猫を眷属とするのは珍しく、訪れる人に強い印象を残します。

境内には「この神様にお願いをする方は、蛸を召し上がらぬこと」と注意書きが掲げられていました。蛸を避ける理由についてははっきりとした由来は不明ですが、何らかの神仏習合的な伝承や、地域に根付いた禁忌に由来しているのかもしれません。一般的に猫にとって「生のイカは与えてはいけない」という話を耳にすることはありますが、この神社の禁忌と関係しているのかどうかは分からず、訪れる者の想像を掻き立てます。

余談になりますが、私自身が飼っていた猫は、生魚に目がなかったことを思い出しました。イカやタコをはじめ、刺身として食卓に並ぶ魚介類には強く反応し、食器棚から刺身用の皿を取り出す音がするだけで、すぐに駆け寄ってきたものです。猫にとって生魚は大好物である一方で、健康の観点からは控えた方がよいとされる食材も多くあります。美喜井稲荷神社の「蛸を召し上がらぬこと」という注意書きは、そうした猫と食材の関係ともどこかで通じているように思え、妙に印象に残りました。

都会の真ん中にありながら、猫を眷属とし、蛸を禁じる独自の掟を持つ美喜井稲荷神社。小さな境内でありながらも個性に満ち、訪れる人の記憶に残る、異色の稲荷社といえるでしょう。
美喜井稲荷(東京都)
美喜井稲荷(東京都)
美喜井稲荷(東京都)
美喜井稲荷(東京都)
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美喜井稲荷(東京都)
美喜井稲荷(東京都)
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すてき

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