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いなりきおうじんじゃ

稲荷鬼王神社のお参りの記録(5回目)
東京都東新宿駅

投稿日:2025年09月23日(火) 12時51分59秒
参拝:2023年11月吉日
神宮球場で開催されていた大学選手権の観戦を終え、試合の余韻を胸にそのまま歩いて新宿方面へと向かいました。神宮外苑の緑に囲まれた球場から、新宿の高層ビル群が見えてくる道のりは、徐々に景色が移り変わっていくのが印象的です。試合内容を振り返りながら歩くうちに、やがて街の灯りが一層強く輝くエリア、歌舞伎町へと足を踏み入れました。途中で立ち寄ったのは、新宿バッティングセンター。観戦後に自らバットを振ると、選手たちの動きを思い出しつつ体も心もリフレッシュできるのが心地よいところです。

そして、その足で向かったのが稲荷鬼王神社でした。ちょうど週末の夜ということもあり、歌舞伎町の街はまさに「不夜城」の名にふさわしい熱気に包まれていました。ネオンが交錯し、音楽や人の声が途切れることなく響き渡る光景は、まさしく馳星周さんの小説に描かれる世界そのものです。現実と虚構の境界が曖昧になるような、不思議な感覚にとらわれながら大通りを進むと、やがてその喧噪の中にぽっかりと現れる鳥居が目に入ります。

境内へ一歩足を踏み入れると、そこにはまるで規制区域にでも入ったかのような異質な空気が漂っていました。煌びやかな街並みからわずか数歩しか離れていないにもかかわらず、稲荷鬼王神社の周囲は静謐で、時間の流れさえも違っているように感じられます。狭いながらも整然とした境内には、本殿のほか、境内社や狛犬が配置され、参拝者の目を飽きさせない工夫が随所に見られます。夜の薄明かりに照らされる社殿は、社殿は落ち着き払った重厚感を漂わせ、都市の喧騒とは対照的な落ち着きを感じさせます。

恵比須神や十二支に由来する信仰を解説した案内板が整然と置かれ、参拝者が神社の由来やご利益を理解できるよう配慮されていました。足元を見れば苔むした石灯籠や小さな祠が点在し、街中とは思えない静かな趣を醸し出しています。

歌舞伎町のきらめくネオンと、神域の落ち着いた佇まい。この二つがわずか数百わメートルの距離で共存していること自体が驚きであり、そこにこそ都市の奥深さが表れているのだと実感しました。まるで街の中に設けられた「聖域」のように、稲荷鬼王神社は訪れる人にひとときの安らぎと静謐な時間を与えてくれる場所でした。
稲荷鬼王神社(東京都)
稲荷鬼王神社(東京都)
稲荷鬼王神社(東京都)
稲荷鬼王神社(東京都)
新宿バッティングセンターにて。税込み100円。税金の関係で念の為に店外で食す。

すてき

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