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しんえいいなりじんじゃ

新栄稲荷神社のお参りの記録一覧
東京都 西新宿駅

ヒナメリ
ヒナメリ
2025年08月17日(日) 17時38分21秒
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新栄稲荷大明神は、東京都新宿区西新宿の一角にひっそりと鎮座している。高層ビルが林立するこの地域にあって、神社の存在はまるで都市の記憶の断片のように、静かに息づいている。周囲を見渡せば、背後にはおそらく30階を超えるオフィスビルがそびえ立ち、ガラスと鉄骨の壁面が空を切り取っている。そんな都会の谷間に、神域はわずかな余白として残されている。

参拝したその日、頭上には羽田空港へ着陸間近のジェット機がひっきりなしに飛来していた。低空で轟音を響かせながら通過する機影は、神社の静けさと対照的で、まるで現代と伝統が交差する象徴のようにも感じられた。空を裂く音の合間に、蝉の鳴き声が鳴り渡る。風の流れや木々のざわめきもかすかに聞こえる。都市の喧騒の中にあっても、神社の空間には不思議な静謐が宿っている。

鳥居はコンクリート製で、無駄のない直線が印象的だった。木製の温もりとは異なる、無機質ながらも力強い存在感があり、都市の構造物と呼応するような佇まいを見せていた。祠も同様にコンクリート製の台座の上に据えられており、安定感と実用性を兼ね備えた造り。こうした構成は、都心部の神社では見慣れた光景であり、限られた空間の中で神聖さを保つための工夫でもある。

目を引いたのは、祠の上に張り巡らされたガラス製の屋根だった。透明な素材が空を映し、光を通しながらも雨を遮るその構造は、現代的な配慮の表れだろう。神体を風雨から守るための措置であると同時に、祠の存在をより際立たせる装飾的な意味も感じられた。

この神社は、都市の時間の流れに寄り添いながらも、どこか別の次元に属しているような感覚を与えてくれる。コンクリートとガラス、ジェット機と祠。すべてが混在するこの場所に、現代の東京らしい神聖さが宿っていた。

新栄稲荷神社(東京都)
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