妙泉寺のお参りの記録(1回目)
東京都早稲田（メトロ）駅

妙泉寺は、東京都新宿区喜久井町にある日蓮宗系単立の寺院で、久葉山と号します。元和2年（1616年）に甲府で創建され、承応年間（1652年〜1654年）に江戸市谷へ移転し、さらに天和年間（1681年〜1683年）頃に現在の地へ移りました。

● 妙泉寺の歴史

妙泉寺の創建は元和2年（1616年）で、開基は運寮院日表上人とされています。当初は甲府に建立されましたが、承応年間に江戸市谷へ移転。その後、天和年間に御用地となったため、高田へ移りました。現在の地に落ち着くまで、幾度か移転を繰り返したことが分かります。

● 『牛込區史』に記される妙泉寺

『牛込區史』によると、妙泉寺は伊豆・玉澤妙法花寺の末寺であり、元和2年に甲府で起立されました。承応年間に江戸へ移った後、市谷の宝祥寺谷に寺院を構えましたが、天和年間に御用地となり、高田へ移転しています。当時の境内は拝領地として380坪余りがあったと記録されています。

● 『東京名所図会』に見る妙泉寺

『東京名所図会』には、妙泉寺が現在の新宿区喜久井町43番地に位置し、開山は運察院日表上人であると記されています。また、かつて落合の荼毘場は妙泉寺が所有していたと伝えられています。