曹洞宗
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ひでどらごん
2025年02月01日(土) 12時58分56秒
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寳祥寺は、東京都新宿区若松町にある曹洞宗の寺院で、金谷山と号します。その創建年代は明らかではありませんが、松下氏の祖である寳祥寺殿久屋伊長居士(1600年没)が開基となり、関宿東昌寺五世の大休甫和尚(1592年寂)が開山となって創建されました。明暦3年(1657年)の江戸大火の後、寛文2年(1662年)に市谷八幡西谷から現在の若松町へ移転しました。
● 寳祥寺の立地と文化的背景
寳祥寺は、現在のJR市ヶ谷駅付近から移転し、新宿区若松町に落ち着きました。この周辺は歴史的にも文化的にも深い背景を持つ地域であり、多くの文人墨客が訪れた場所でもあります。現在、寳祥寺は夏目漱石の随筆『硝子戸の中』に登場する夏目坂通り沿いに位置しています。
● 寳祥寺に眠る著名人
寳祥寺の境内には、明治・大正時代の小説家・塚原渋柿園(1848年-1917年)のお墓があります。塚原渋柿園は、嘉永元年(1848年)に江戸の合羽坂上で生まれ、幕臣の家系に育ちました。彼の代表作には『由井正雪』『天草一揆』『俠足袋』などがあり、歴史小説を得意とした作家として知られています。
● 夏目漱石と「れん」の墓
寳祥寺には、夏目漱石の初恋の人ではないかといわれる「れん」のお墓もあります。漱石の小説『道草』に登場する「お縫さん」のモデルとされる人物で、色白で面長なすらりとした少女だったと伝えられています。




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