長昌寺のお参りの記録(1回目)
東京都牛込柳町駅

長昌寺は、東京都新宿区市谷薬王寺町にある曹洞宗の寺院で、山号は泰国山です。開創は元和2年（1616年）で、現在地には寛永12年（1635年）に移転しました。

● 開山と中興
起立開山は皪翁栄的大和尚、勧請開山として長龍寺三世・栄岩宗茂大和尚が迎えられ、中興開山は長龍寺五世・勝翁栄的和尚とされます。天和年間の類焼で一時断絶したものの、貞享元年（1684年）に再興されました。

● 歴代の再建と本堂
1838年に薬王寺門前からの出火で焼失し、1851年に再建。その後も1887年・1931年に修繕を重ねながら維持されてきました。木造本堂は平成まで残りましたが、老朽化により1996年に現本堂が落慶しました。

● ご本尊と特色
本尊は釈迦牟尼仏で、宝冠を載せた姿が特徴です。創建当初から祀られていると伝えられています。

● 著名人の墓所
境内には、仏教学者で学士院会員の原坦山老師（1892年密葬）の墓があります。また、江戸中期の書家・馬場春水とその子・馬場東水の墓も所在しています。