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螢雪天神のお参りの記録(1回目)
東京都神楽坂駅

投稿日:2025年08月20日(水) 23時54分53秒
参拝:2025年3月吉日
螢雪天神は、東京都新宿区赤城元町に鎮座する赤城神社の境内社である。名前からして、学問や受験に縁のある神社であることがうかがえる。実際、この地で「螢雪」と聞けば、個人的にはすぐに思い浮かぶのが教育系出版社大手の旺文社だろう。自分自身も受験生の頃には大いにお世話になった思い出がある。特に『大学受験ラジオ講座(通称「ラ講」)』のリスナーとして文字通り毎日耳を傾けていたものだ。旺文社が発行している大学受験向け雑誌「螢雪時代」は戦前に創刊され、戦後の混乱期を経てもなお現在に至るまで発行され続けていることを、つい最近知ったばかりである。受験界における長い歴史と影響力を改めて感じさせられる。

螢雪天神自体もまた、興味深い歴史を持つ。江戸中期には別の社号で、新宿区横寺町(現在の旺文社所在地で螢雪天神からは徒歩8分)に鎮座していたという。その後、さまざまな変遷を経て、平成17年(西暦2005年)10月に現在の赤城神社境内に再建された。再建の際には、旺文社の並々ならぬ協力があったことが伝えられており、地元老舗企業と神社との特別な縁を感じさせるエピソードである。御祭神は天神様として知られる菅原道真公であり、学問の神として広く信仰を集めている。

もし自分の受験時代にこの神社がすでに再建されていたならば、果たして参拝に足を運んでいただろうか。あの頃の自分は「神社に行くくらいなら単語の一つでも覚えるべきだ」という主義だったため、きっと足を運ばなかったに違いない。しかし今、こうして歴史や縁起を知ると、当時の自分に「一度は訪れてみる価値があったのでは」と問いかけてみたくなる。神社と受験勉強、そして出版文化が交差するこの場所は、単なる学問の象徴にとどまらず、時代を超えて人々に思索や回想を促す特別な存在であるといえるだろう。
螢雪天神(東京都)

すてき

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