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はとのもりはちまんじんじゃ

鳩森八幡神社のお参りの記録(12回目)
東京都北参道駅

投稿日:2025年10月04日(土) 18時12分40秒
参拝:2025年10月吉日
神宮球場にて東京六大学野球の試合を観戦しました。あいにくの雨模様で、時折強く降る雨に打たれながらの観戦。それでも球場全体を包む熱気は冷めることなく、むしろ選手たちの真剣な表情に、観客の声援も一層力を帯びていくように感じました。冷たい雨が肌を刺すようでしたが、勝利への祈りが心の中で小さな炎となり、それが寒さを和らげてくれたようにも思います。幸運にも試合は我が方の勝利。「走者一掃の三塁打」という、当方が勝手に野球用語だと信じているものまで飛び出しました。グラウンドに立つ選手たちの笑顔、そして応援席をリードしていた応援部の方々の歓喜の表情を目にした瞬間、まさしく「望外の喜び」という言葉がぴたりと当てはまりました。

試合後、スタンドを後にする頃にはすっかり体も冷え切っていましたが、心の中は熱く満たされていました。気づけば、頬が緩んで思わずニヤニヤしてしまう——そんな「変なヤツ」になりながら、千駄ヶ谷駅近くの鳩森八幡神社へと足を向けました。

鳩森八幡神社といえば、将棋と深い縁をもつ神社として知られています。境内には「将棋堂」があり、奉納された大盤や駒が静かに並んでいます。その空気に包まれると、試合で感じた熱気とはまた異なる、凛とした静寂の中に心が鎮まっていくのを感じます。

ちょうど同じ渋谷区内では、将棋界最高峰の戦いである竜王戦の第一局が、例年通りセルリアンタワー能楽堂で行われている頃。絶対王者・藤井聡太竜王に挑むのは、佐々木勇気八段。竜王というタイトルは、将棋の八大タイトルの中でも最も格式が高く、その座はまさに「頂点」に君臨すると言っていいでしょう。

神社にも「社格」というものがありますが、将棋界における竜王の存在感は、あえて神道に例えるなら「神在月の出雲大社」のようなものでしょうか。全国の神々が集う聖域のように、竜王戦もまた、将棋界の神々が集いし場所。そう思うと、鳩森の神様も出雲へ赴いておられるのかもしれません。

それでも私は、その「留守」の神社で、静かに手を合わせました。雨に濡れた境内の石畳に街灯が反射し、柔らかく光る中で、今日という一日を無事に終えられたこと、そして勝利の喜びに立ち会えたことへの感謝を心の中で伝えました。冷えた体に、ようやく穏やかな温もりが戻ってくるのを感じながら。
鳩森八幡神社の本殿・本堂
鳩森八幡神社の狛犬
鳩森八幡神社の庭園

すてき

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