鳩森八幡神社のお参りの記録(2回目)
東京都北参道駅

鳩森八幡神社の境内へ早朝、まだ午前8時前に足を運んだ。周囲は静寂に包まれ、他の参拝客の姿はほぼ見かけない。清らかな空気や木々の緑を独り占めするような贅沢なひとときとなった。これほど余裕を持ち、落ち着いて参拝できるのは、今日ここまで道中がつつがなく、何事もなく進んできた証しだと感じる。都心にありながら1000年以上の歴史を誇る鳩森八幡神社は、瑞雲や白鳩にまつわる霊験・伝承に彩られ、“鳩森”という社名にも神聖さと平穏の願いが込められている。

この「つつがなく」という状況は、自分一存だけで得られるものではなく、途中で関わったすべての人や、偶然の積み重ね、あらゆるものへの感謝が自然とこみ上げてくる。交通機関の運行、天候、場所との偶然の巡り合わせ、それらが全て調和し時間通りに辿り着けたことは、多くの力や運に支えられていると実感する。地域の守り神である八幡神や神功皇后のご縁に感謝し、新たな一日の始まりに静かに祈りを捧げる。

これから国立競技場へ向かう予定だ。今日は新宿ハーフマラソンの日であり、御苑トンネルが車両通行止めとなり、レースコースとして開放されるのが大会の特色となっている。自分は今回は様子見も兼ねて、ランナーとしてではなく、ボランティアスタッフとして大会運営を支える立場で参加することになった。スタート前の高揚感や沿道の雰囲気を間近で感じつつ、ランナーの安全確保や大会の円滑な進行のために役割を果たす。自分自身も、この神社で授かった平穏や明るい気持ちをもとに、スタッフとしてつつがなく業務を全うできればと思う。

鳩森八幡神社のご利益が、今日のマラソンで走る全ランナー・関係者・ボランティアスタッフにはもちろん、応援する全ての人々にも広がっていき、誰もが無事であり、誰もが思い思いの達成感を得て「勝者」になれる一日となるよう心から願う。千駄ヶ谷の古社に込められた長い歴史と地域の守りの力を、今日の一歩一歩に感じながら過ごしたい。